Wild West End

こんばんは〜。



出張から帰ってから全然更新してなくてすみません。



仕事に家事に忙しい日々で…というのは言い訳で、九州場所のテレビ観戦に勤しんでまして…というのも言い訳で、季節の変わり目はなぜかひたすら眠くなるもんで…というのも言い訳です。



今日の九州場所では解説の北の富士さんが稀勢の里のことを「琴光喜が〜」と言っていたのがおもしろかったです。どんだけ間違うねん!



さて、ずいぶん前の事になりますが、友達がパチンコで大勝ちしたとかで私たち夫婦をごはんに連れてってくれた。



3人でお鍋をつついてたら、隣のテーブルにはママさんバレー帰りと思しき6人組。めっちゃ盛り上がってるので私たち3人とも何となく耳を傾けてました。



さすがに大阪のおばちゃんの尽きることなき会話力、話題は矢継ぎ早に変わっていきますが、基本的にはご近所のなかなか下衆な噂ばなし、子供の学校ばなし、家族の話なんかで、微笑ましくきいてたんです。



が。



一連の話の流れをぶった切り、一人のおばちゃんがこんな事を言いだした。



「私らって地球におるやんかぁ?」

「地球って宇宙の中にあるちっさい星の事やんかぁ?」



周りのおばちゃんら、「んん?」という反応です。

語り部のおばちゃんは構わず続けます。



「ほんで、日本って地球の中にぽつってある島やんか?」

「そんで大阪ってそん中の豆粒みたいな街やんかぁ?」

「ほんでから、浪速区はそん中の点みたいな町やん?」



あぁ、自分にはおばちゃんの言わんとする事がなんかわかってきた。夫も友達も興味津々で聞き耳たててます。



おばちゃんらは、「この人なに?どうしたん?」という表情。



しかし語り部はひるまず畳み掛けます。



「ほんで、点みたいな浪速区の中にこの鍋屋さんがあって、鍋屋さんの中の十分の一個のテーブルに私らは座って……」




「って考えたら発狂しそうやねんけど。」




………。



一同ずこ〜っとこけそうになりました。



発狂しそうやねんけど。って言われてどうしたらええのんな!?



と、たまたま隣のテーブルに居合わせた他人という事も忘れて3人で突っ込みました。



おばちゃんらは楽しそうに「あんたどうしたん?」「頭だいじょうぶ〜?」とか言っている。



語り部のおばちゃんは、恥ずかしそうに「やっぱおかしい?ははは〜」と笑ってました。



私らは「いや、でも、言いたい事はわかんで。」とか「なんかめっちゃわかるー」とか口々に語り部に話しかけました。



「ほんまー?頭おかしいと思われそうやし初めてこんなん喋ってんけど、あんたら聞いてくれてよかったわ〜」とすこし嬉しそうでした。



おばちゃんが言いたいのは結局以下の2つでしょう。



1:果てしなくでかいもんの中に容れ子状に連なる世界で一番小さいマトリョーシカ状態の「自分」は何〜?うぉー!わからんよーー!!!



2:自分は確かにここで鍋食って喋って楽しいのに、大阪及び日本及び地球及び宇宙からしたらそんなんめっちゃどうでもええ事やん。ほんだらここで笑ってる「自分」って何よ〜〜?わからんーーー!うぇーーー!!!





この2つは小さい視点からいくか大きな視点からいくかの違いだけで、最終的にはどちらから考えても「わからなさすぎて発狂しそう」という結論(?)に収束します。



誰かおばちゃんが発狂しないようにこのメビウス的な思考をどう処理したらいいのか教えてください。



書いてて私も発狂しそうやーーー!!うぉ〜〜〜!!となってきました。