NEW ROSE

雨の日曜日・・・主婦兼ギター屋兼サラリーマンにとっては、一週間の間に溜まりに溜まった家事→洗濯、布団干し、衣替えなどなど・・・をするチャンスの一切を失う日でもありまする。




しかたないので家事は何にもせずに妖怪ギターラへ。かなりの大雨なので人通りもまばら。ありがたい事に、それでもギター抱えて修理に出しに来てくださるお客さんもいらした。本当に、雨の中ありがとうございます。







さて、昨日はこれにも書いた通り、難波ベアーズにLUCY&THE LIPSTIXのレコ発ライブを観に行った。




しかも、どういう風の吹きまわしか、今まで10年以上一度も弟のライブなど観に来たことのなかった両親が、わざわざ田舎から電車に乗って見に来るという。




内心ちょっと面倒くさい事になったなぁ(悪いけどさ)・・・なんて思いつつ、難波駅前で待ち合わせて、3人で歩いて行った。




着く前に、一体両親は初めてのライブハウスにどういう想像をしてるのだろうと思い、聞いてみたら、「キラキラしたディスコみたいなとこ(もちろんディスコも想像)かなぁ」「お父さん、それは古いわぁ。今はクラブっていうんやろ(もちろんクラブも想像)?」とか言っていた。




あぁ、たぶん著しく間違ってるかもなぁ、と思いつつ、あまり余計な説明をせずにベアーズに到着。地下に降りる階段にはパンク兄ちゃん・パンク姉ちゃんが座りこんでいて、両親はびっくりしたっぽかったけど、まぁなんとか中に入った。




たぶん両親は一番に音のでかさにびっくりした事でしょう。ふだん田舎で静かに暮らす両親だ。一番の騒音はユンボの音とかセミの鳴き声とか猟友会の銃声とか救急車と犬の遠吠えだ。




しかも、こんな狭い空間に人間がいっぱい立ってるのは異様に映ったに違いない。腰の悪い父にはイスがないのは少々しんどいだろうと思うけれど、しょうがない。イスの置き場ないしね。




一方母は、出番前のメイクを施した弟の姿を目ざとく見つけて、いつの間にやら楽屋に持参したどらやきを何十個も差し入れていた。




両親にも馴染みの弟の友達である傷心の松も観に来てくれてたりしたので、よかった。彼も両親の登場に新鮮さを感じてくれたようだし、両親もまた、彼の存在にちょっとホッとしたようだし、なんやかんやで楽しく過ごした。




肝心のライブも楽しかった。私は両親から離れて前の方で観たから反応はわからなかったけど。




終了後、物販のコーナーで母がCDを5枚も買うと言うので周りを騒然とさせていた。どうやら一族郎党に配る気らしい。地味に周囲のパンク青年の感動を呼んでいた。




それから、両親は元気に帰って行った。終わってみると、当初の面倒くささはどこへやら、けっこう楽しかった。




家に帰って、わけてもらったどらやきを夫と食べた。田舎の、いちばん好きな和菓子屋の栗みかさだった。おいしかった。