昨日も最近の日課となりつつある深夜の散歩にでかけた。

私は浪速区に住み始めて8年くらいなんだけど、まだまだこの辺りには知らない場所がいっぱいあるなぁと思い知った。



浪速区はかなり小さな区なので、ちょっと歩けばすぐお隣りの西区、西成区大正区に突入する事になる。



私たちが散歩に選ぶコースはその3つの区からどの方角に行くか決めるんだけど、昨日は何となく西成コースを選んで歩き出した。



通ったことのない道を行ってみようって事になり、わざと知らない方知らない方を選んで歩く内に、思いっきり「工業地帯」沿いを歩いてる事に気がついた。ある地点から、進めど進めど辻がない、ひたすらの一本道。



「次の辻で左に曲がろうか」と夫と決めてから早45分。辻は一向に現れず、こんなにまっすぐ歩いて一体どこに行き着くのか、と不安になった頃、ようやく選択肢が出現した。



決めた通りに左に曲がって、びっくり。



ここは…どこ…?



私たち、迷子…?



だよね…。



西成区はなんて広いんだ。



この辺りを寝食の拠点としてもう8年も(夫に至っては12年も)経つっていうのに、全くわかんない場所に出るなんて!



しかしながら、大阪の道はわかりやすい。



すべての道はミナミに通ず。



ひたすら大きい国道を選択して歩を進めれば、もう勝手知った浪花の町に入った。



とは言っても、その間約2時間。もう夜はすっかり明けてる。



こうなったら、もうあそこに行くしかない!と、二人の意見は一致した。



あそことは、「木津卸売市場」



確か最近リニューアルオープンしたはず。



市場に着いたら、二度びっくり。



その様変わりに。



昔ながらのコンクリート製のボロボロの建物の面影は跡形もなく、まるでショッピングモールみたいな外観になってる。



しかもスーパー銭湯みたいな温泉施設まで併設されてる!



これは立派な観光施設になっちゃって〜。なんて言いながら夫と中に入ると…。



3度びっくり。



中の様子は全く変わってない。



冷やかして歩く事すら赦さないような殺伐感。



「シロートが何しに来てん。」と言いたげな白い視線。



いや、しかしこれは…当たり前だよね。



働く人たちはみんなこの市場で凌ぎを削ってるんだから。



大きな取り引きを前にして、冷やかしなんかにイチイチ構ってられないよね。



中の変化のなさに少し安心。ほっとして、それでも店々を遠慮がちに冷やかして歩いた。



250円の松茸をゲット。



商売の邪魔にならないように急いでお金を払って、また歩き出した。



今度は家に向かって。



木津卸売市場は妖怪ギターラの近所にあるから、帰り道は楽勝。



結局帰り着いたのは7時半になってた。



トータルで4時間は歩いた計算になる。



非常に疲れたので、すぐ寝ました。



また懲りずに知らない道の散歩に出かけようと思う。