HELP THE POOR→貧しき者に救いを(直訳系)

なんかすっきりしない天気の日が続いております。この蒸し暑さにはウンザリだけど、もともと夏はダイスキですよ。妖怪ギターラにエアコンを導入できればもっとスキになると思います。みなさま、夏カゼにはくれぐれもご用心くださいませ。


さて、昨日好きなミュージシャンの紹介をしたけど、今日は何を書こうか・・・。


音楽の事のようで音楽の事でないような事でも・・・。


では、毎度ながらものすごい個人的な趣味嗜好の事を書こうと思います。


洋楽に関して、私がちょっとさみしく感じている事がひとつある。
それは何かというと、曲のタイトルの「邦訳」に関して。

日本人が洋楽を日常的に聴くようになって何十年経つのかわからないけれど、おそらく20年くらい前までは、ごく普通に洋楽のシングルなんかは特に、邦訳されたタイトルがついていました。

その邦訳のタイトルが、私は大好きなのであります。

英語を解さない日本人が洋楽に馴染みやすいように。たくさんの日本人に受け入れられて、売れるように。知恵をしぼって考えられたと思われる邦訳タイトル、実にたくさんの楽曲に冠されているけれど、中には「これは名訳や!」と膝を打つようなのや、「タイトルだけでドラマを感じるわ〜」っていう、わくわくするようなのもあったり。とにかく(あくまで私にとっては)楽しい世界なんです。

邦訳されたタイトルを持つ洋楽は数多くあるため、当然たくさんの人が訳者として活躍されていたに違いなく、訳の仕方も実に様々だ。


ここから、また私の主観オンリーで、一例としてちょっとジャンル分けしてみたいと思います。


*そのまんま直訳系*
WHITE LIOT→白い暴動
SHEENA IS A PUNK ROCKER→シーナはパンクロッカー

*おせっかいな意訳系*
TICKET TO RIDE→涙の乗車券
ROCK THIS TOWN→ロックタウンは恋の町

*飛躍した意訳系*
BE MY BABY→わたしのベイビー
LAND OF THOUSAND DANCES→ダンス天国

*絶妙な意訳系*
IT DON'T MEAN A THING→スウィングしなけりゃ意味ないね
VIDEO KILL THE RADIO STAR→ラジオスターの悲劇

*原形とどめず系*
NEVER MIND THE BOLLOCKS→勝手にしやがれ
A HARD DAYS NIGHT→ビートルズがやってくるヤアヤアヤア!



いかがでしょうか。私の好みに基づいた選曲だけに、ちょっとジャンルに偏りはありますが・・・。

ステキな名訳ぞろいだと思うんです。

どれも、日本人に伝わってほしい、いや、受け入れられるハズだ!という当時の訳者さん達&配給会社の人達の思いや努力、それに資本主義の欲望も入り混じったカオスな世界が感じられるような気がするんですが。


実は私のまわりには、こうした邦訳タイトルが好きな人がふたりいる。夫と弟だ。全員親戚だ。

でも、もっといるんちゃうかなぁと思うので、書いてみました。

こんなお茶目な邦訳タイトルの火が消えるのはさみしすぎる。

21世紀だし〜。とか、グローバルな社会なんだし〜。とか、第一なんかダサいし〜。なんてイジワル言ってないで、西洋音楽を配給する会社の人達には、じゃんじゃん名翻訳家の方々と邦訳タイトル作りに取り組んでほしい!!


こんな主張おかしいやろか・・・。まあ、とにかく好きなんです。それだけです。